2009年11月27日金曜日

【報告】メディアラボ[映像編]3日目

メディアラボ映像編の第3週目は、映像作家/美術家の岩井主税さん「ドキュメンタリー映画の自主制作と公開について」でした。

岩井さんの作品『KIKOE』は開催中の横浜国際映像際「CREAM」にてまさにこの週末に上映されるなど、注目度の高いご活躍中のアーティストです。

『KIKOE』も、形式は全く新しいものですが内容はドキュメンタリーです。
今回の講座もテーマがドキュメンタリー映画についてということで、今まさに活動中の作家の方にお考えを伺うことができた貴重な機会でした。

講義は、岩井さんの美術大学在学中の短い作品の上映から始まり、まずどのように映像というものに入って行ったかを伺いました。

そして岩井さんがドキュメンタリーに興味を持つきっかけとなったというTV番組「世界ウルルン滞在記」の、言葉を全く翻訳することが出来ない部族の回の録画をご紹介いただき、そこで部族の方が描いた魚と日本のタレントが描いた魚の絵を例にとり、「全く同じものを見ている」という仮定がそもそも間違っている、ということやその他様々なことに衝撃を受け、ドキュメンタリーの世界に入って行くことになったということをお話いただきました。

そして『KIKOE』の予告編を15分程度流し、ドキュメンタリーの構成のお話や、具体的な撮影方法の断片をお話いただきました。

その他、岩井さんはテーマに沿って、ドキュメンタリー映画製作の流れのレジュメを一応ご用意くださっており、最後はそれに沿いつつ、出演者への許可申請や試写、地方の映画館と東京の映画館の状況の違い等、具体的にお話いただきました。

この日の講義はこれで終了でしたが、その二日後の11月29日、横浜国際映像際「CREAM」にて『KIKOE』の上映が行われ、上映後にトークショーがあったのですが、そこではこの日に聞くことが出来なかった編集の裏話など、興味深いお話を伺う事ができました。

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