まちに住む人のストーリーをきく
個人、ドラマ、地下水脈
まちにはたくさんの人が住んでいて、それぞれの人は人生のドラマを持っています。
子どもの頃の風景、夢中だったものごと、忘れられない恋、そして家族。まちに暮らす人が、日頃表に出すことのない思い出やドラマ、日々の生活で感じる思いは、地下に走る「はけ」の地下水脈のように、まちの根底にひそやかに流れていて、だから日常は実はとっても素敵なのではないでしょうか。
自分の母が「母」になった年齢に近づいて、女同士で話が出来るようになったころ聞いたお母さんの昔の恋の話が、少しわかるようにもなった今日この頃。小金井というベッドタウンに住む、普通のお母さんたちの話しを聞きたいと思います。
鍵を持ったメンバーだけが参加できる秘密の交換日記を通じて、「ひそひそ」と話を聞き、いろいろな方のドラマが交換される手段として、小金井市内で有志を募り、交換日記を実施します。
なぜ交換日記か
アナログのスリル、いまここに在る地域の知覚
SNSやTwitterや、携帯電話、メールなど、人を結ぶコミュニケーションの形態は変化しました。遠くにいる人といつでも連絡が取れる、気軽におしゃべりするようにリアルタイムで交信できる、またそうしたネットワークを通じて、実際には会ったことが無い人とも知り合うことができます。
そんな現代を生きる上で、いま居る場所、住んでいる地域とは何か。
実際に、ごはんを食べ、眠り、仕事や買い物に出かける人の身体性はどんな意味を持つのか。
漠然とした不安に近いそんな問題意識を考えるために、あえてその場に行って、自分の手で書かなければならない交換日記という方法でコミュニケーションをはかってみたいと考えました。
また、メールやTwitter全盛の今だからこそ、アナログの体験は新たなスリルを持っているのではないでしょうか。
※本プロジェクトは、「小金井110人のストーリー」プロジェクトの、サブプロジェクト/B面として行われます。
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